【袋井市】災害時にケガをしたらどこへ行く?基幹救護所の場所と手順

広報ふくろいに掲載された、災害時の医療救護体制が変わるというお知らせ。うちには小さい子どもがいるため、いざというときにどこへ向かえばよいのか、これまでの救護所と何が違うのかが気になりました。

フクロイワタリのエリア担当ライター、ユウキです。時間帯による道路の混み具合や、移動中のリスクを気にしながら生活しています。

今回は、2026年9月1日から始まる新しい医療救護体制について、袋井市の広報資料をもとに整理します。実際の災害時は開設状況や道路状況が変わるため、市の最新情報を確認してから動いてください。

目次

9月1日から変わる災害時の医療体制

大規模な災害が起きたときの医療救護体制が、2026年9月1日から変わります。これまでは、発災後すぐに市内7か所の救護所を開設する計画でしたが、新しい体制では発災後おおむね72時間以内の拠点が集約されます。

医師や看護師などの医療関係者を分散させず、基幹救護所を中心に医療救護活動を行う体制へ移行します。まずは限られた人員で救護所を確実に立ち上げ、命の危険がある人への対応を優先する考え方です。

  • 発災後おおむね72時間以内は基幹救護所を中心に対応する
  • 医療関係者を集約し、命の危険がある人への対応を優先する
  • 浅羽地区にはサテライト基幹救護所を設ける方針

市内7か所へ一斉に人員を配置するのではなく、発災直後に必要な医療を提供できる拠点を絞る変更です。以前の救護所を覚えている人ほど、家族で新しい体制を共有しておく必要があります。

以前の救護所がすぐには開かない理由

新しい体制では、自宅近くの小学校などにあった従来の救護所が、発災直後から一斉に開くわけではありません。発災後おおむね72時間以内は、基幹救護所とサテライト基幹救護所を中心に対応します。

以前の救護所だった近所の小学校へ行けばいいと思っていたけれど、行き先が変わるんだね

大規模災害の直後は、道路の寸断や交通の混乱により、市外から通勤する医療関係者が予定どおり集まれないことも考えられます。限られた人員を7か所に分けると、それぞれの救護所を十分に運営できない可能性があります。

従来の7救護所が廃止されるという意味ではありません。発災後72時間以降は、診療所や薬局の再開状況を見ながら、必要に応じて従来の救護所が開設される予定です。

新しい基幹救護所となる病院の場所

新たな基幹救護所となるのは、久能にある袋井市立聖隷袋井市民病院です。発災後おおむね72時間以内は、トリアージや応急処置、必要に応じた搬送手配などを行う拠点になります。

ただし、けがをした人が全員、すぐにこの病院へ向かうという意味ではありません。軽傷の場合は、まず家庭や周囲の人と応急処置を行い、自分たちでの対応が難しい場合に基幹救護所を利用する考え方が示されています。

命の危険を感じるような重いけがでは、中東遠総合医療センターへの搬送や、直接向かうことが想定される場合もあります。災害時は救急車や道路の状況も平時とは異なるため、市や消防などの案内を確認し、けがの程度に応じて判断してください。

浅羽地区から基幹救護所へのアクセス

浅羽地区に住む人にとっては、久能の市民病院まで移動できるかどうかが気になるところです。平時には走り慣れた道でも、災害時は橋や道路が通れなくなったり、渋滞や通行規制が発生したりする可能性があります。

小さな子どもや高齢者、けがをした人を乗せて移動するときは、いつも以上に慎重な判断が必要です。市民病院までの距離だけでなく、道路の被害や車両規制、現在開設されている救護所を確認してから動くことになります。

災害時に細い道や裏道が安全とは限りません。普段使っている道が通れない場合も、自己判断で無理に進まず、市が発信する道路情報や警察の規制に従ってください。

浅羽地区に開設されるサテライト拠点

浅羽地区には、サテライト基幹救護所を設ける方針が示されています。河川や鉄道にかかる橋が被害を受けた場合、浅羽地区から久能方面へ移動しにくくなる可能性を考えた体制です。

設置場所は、浅羽支所周辺エリアの公共施設とされています。市の資料では浅羽支所と浅羽保健センターが示されていますが、実際にどの施設が使われるかは、発災時の被害や安全性によって変わる可能性があります。

浅羽地区の人は、久能の市民病院だけを行き先として決めておくのではなく、サテライト基幹救護所の開設情報を確認する方法も家族で共有しておくとよさそうです。

サテライト拠点の場所が後で決まる訳

サテライト基幹救護所は浅羽支所周辺エリアに設ける方針ですが、発災後の被害状況によっては、予定した施設を使えないことも考えられます。

建物の損傷や浸水、周辺道路の通行状況を確認したうえで、安全に救護活動を行える場所が選ばれることになります。そのため、平時から一つの建物だけを行き先として覚えるのは避けたほうがよいでしょう。

災害が起きたときは、防災ラジオや市のホームページ、公式SNSなどで、開設場所を確認してください。通信が使えない場合に備え、家族で情報を得る方法を複数決めておくことも備えの一つです。

基幹救護所で受けられる処置や対応

基幹救護所では、けがの重さや緊急度を判断するトリアージ、応急処置、必要に応じた中東遠総合医療センターへの搬送手配などを行います。

トリアージ

けがの重さや緊急度を確認し、処置の優先順位や搬送の必要性を判断すること

応急処置

基幹救護所で対応できる範囲の手当てや、搬送までに必要な処置を行うこと

軽傷者については、家庭や地域で応急処置を行い、それが難しい場合に基幹救護所で処置を受けることが想定されています。軽いけがでも不安がある場合は、市の案内を確認しながら判断してください。

持病の薬を受け取ったり、風邪などの診察を受けたりする平時の通院とは役割が異なります。発災直後は、限られた医療資源を命の危険がある人へ優先的に振り分けることになります。

発災から72時間が過ぎたあとの動き

新しい基幹救護所中心の体制は、発災後おおむね72時間以内を想定しています。72時間を過ぎると、ライフラインの復旧や地域の診療所、薬局の再開状況に応じて、医療救護体制も変わります。

地域によって医療の空白が生じる場合は、医師会や薬剤師会などと協議し、従来の指定7救護所のうち必要な救護所を開設する方針です。すべての救護所が一斉に開くとは限りません。

発災からの時間だけで行き先を判断せず、その時点で市が案内している医療機関や救護所を確認してください。前日に開いていた場所が、翌日も同じように利用できるとは限りません。

ケガをしたときに私たちがとる行動

災害時にけがをしたときは、けがの程度と周囲の安全を確認したうえで、市や消防から出ている情報に沿って動きます。平時と同じように救急車や病院を利用できるとは限らないため、家族で基本的な流れを話しておくとよさそうです。

STEP
周囲の安全とケガの状態を確認する

倒壊や火災などの危険がない場所へ移り、出血や意識、呼吸の状態を確認する

STEP
命の危険がある場合は緊急の助けを求める

119番通報を試み、市や消防の案内に従う。状況により中東遠総合医療センターへの搬送が必要になる

STEP
軽傷は応急処置と開設情報を確認する

自分たちでの処置が難しい場合は、基幹救護所などの開設状況と安全な移動方法を確認する

行き先を決めずに車を出すと、通行止めや混雑で動けなくなることがあります。まずは市の開設情報と道路状況を確認し、徒歩や車など、利用できる移動手段を判断してください。

救急車を呼べない、電話がつながらないといった状況も考えられます。家庭の救急用品を確認し、止血などの基本的な応急手当てを家族で学んでおくことも備えになります。

避難所と救護所の役割の違いに要注意

災害時には、避難所と医療救護所の役割を分けて考える必要があります。近くの学校や公会堂が避難所として開設されても、医師や看護師が常に待機しているとは限りません。

避難所は、自宅にとどまることが危険な人などが一時的に生活する場所です。一方、基幹救護所は、けがの状態を確認し、応急処置や搬送の判断を行う医療救護の拠点になります。

ただし、身近な避難所で救護に関する案内を受けられる場合もあります。けがの程度や周囲の危険を確認し、避難所へ行くのか、医療救護を求めるのかを分けて考えてください。

災害時の最新情報を公式で確認する術

実際に災害が起きたときは、市が発信する開設情報と道路情報を確認してから動きます。平時に利用している道路でも、通行止めや緊急車両優先の規制が行われる可能性があります。

特に浅羽地区のサテライト基幹救護所は、浅羽支所周辺エリアのどの施設に開設されるかを確認する必要があります。防災ラジオ、市のホームページ、公式SNSなど、利用できる情報源を確認してください。

SNS上では、古い情報や別の地域の情報が広がることもあります。投稿時刻だけでなく、袋井市や消防、警察などが発信した内容かどうかを見る癖をつけておくと、行き先を判断しやすくなります。

今日からできるいざという時の備え

まずは、自宅から袋井市立聖隷袋井市民病院と浅羽支所周辺までの位置関係を地図で確認してみてください。車で行くことを前提にせず、橋や河川、鉄道をどこで越えることになるのかも見ておくと、地域ごとの移動リスクに気づけます。

次に、防災ラジオや市のホームページなど、救護所の開設情報をどこで確認するかを家族で決めておきます。スマートフォンの充電が切れた場合や、家族が別々の場所にいる場合の連絡方法も一緒に話しておくとよさそうです。

今夜、家族と5分だけでも、けがをしたときの連絡先と情報の確認方法を話してみてください。「以前の小学校へ行けばよい」と思い込まず、そのとき開いている救護所を公式情報で確かめることが、新しい体制で迷わないための第一歩です。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

袋井市在住のユウキです。地域情報メディア『フクロイワタリ』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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