【袋井市】企業の賃上げに向けた伴走支援|対象条件と募集期限

賃上げを進めたいと思っても、その原資をどこから捻出するかで悩む企業は少なくありません。日々の業務に追われていると、会社の財務や仕事の流れを見直す時間まで確保するのは難しいもの。どこから手をつければよいのか、判断に迷うこともあるのではないでしょうか。

フクロイワタリでエリア担当をしているライターのユウキです。今回は、袋井市が実施する経営改善と賃上げに向けた伴走支援について紹介します。対象となる企業の条件やサポート内容、最初に行う実態調査の仕組みまで、申し込みを検討するときの確認順に見ていきます。

目次

賃上げしたくても原資が見つからないという悩み

原材料費や光熱費などの負担が増える中、給与水準を引き上げるのは簡単ではありません。価格転嫁を進めたくても、取引先との交渉に踏み切れないケースもあります。利益が十分に残らなければ、従業員に還元したくても具体的な計画を立てにくいのが現実です。

待遇を見直したい一方で、採用や人員配置、日々の業務への対応が優先され、中長期的な経営改善まで手が回らない企業もあるでしょう。焦りはあっても、社内だけでは何から確認すべきか決めにくいことがあります。

わたしが働く物流の現場でも、毎日の配車を回していると、コスト構造や作業の流れを落ち着いて見直す時間はなかなか取れません。慣れてしまった作業ほど、社内では無駄や改善点に気づきにくいものです。そんなとき、第三者の視点が役立つ場面はあると感じます。

社内だけで考え続けるより、外から見てもらうことで整理しやすくなることもありますね

袋井市の伴走支援で受けられるサポート

袋井市では、市内事業者の経営改善と賃上げの実現を支えるため、専門家による伴走支援を実施しています。企業ごとの経営課題を整理・可視化し、賃上げに向けたロードマップの策定や経営改善、価格転嫁などを支援する事業です。

財務構造や原価、業務にかかる工数、業務フローなどを整理し、経営情報やコスト構造を見える形にしていきます。売上向上、原価改善、業務効率化などの観点から、企業ごとの課題に応じた支援を受けられると案内されています。

専門家の派遣は10回程度で、費用は無料です。ただし、支援内容や進め方は企業の状況によって異なる可能性があります。具体的にどのような準備や面談が必要になるのかは、申し込み前に公式ページや担当窓口で確認しておくと安心です。

無料の専門家派遣

売上向上や原価改善、業務効率化などの観点から、企業ごとの経営課題を整理し、改善に向けた取り組みを支援します。

企業の状況に応じた二つのコース

企業によって、すでに経営課題が見えている場合もあれば、まず数字や業務の流れを整理する必要がある場合もあります。そのため、袋井市の案内では、企業の現状に応じた二つのコースが用意されています。

一つは、見えている課題の改善を進める「改善実行重視コース」。もう一つは、経営情報やコスト構造の整理から取り組む「経営基盤構築コース」です。どちらが適しているかは、実態調査やヒアリングなどを通して検討されます。

わたしも仕事で新しい仕組みを導入するとき、現場の実情に合わない進め方では定着しにくいと感じます。コース名だけで判断せず、自社が今どの段階にいるのかを整理して相談することが、支援を受ける準備になりそうです。

対象となる企業の条件を先に確認

支援を検討するときは、最初に対象条件を確認しておきましょう。袋井市の案内では、期間を定めずに雇用している常用雇用者が10人以上で、市内に主たる事業所または事務所などを有する中小企業者等が対象とされています。

そのほか、専門家派遣を受けて従業員の賃上げ実現を目指すことや、市税等の滞納がないことなども条件に含まれています。業種や企業区分を含め、自社が対象になるか迷う場合は、書類を準備する前に担当窓口へ確認したほうが進めやすいでしょう。

特に「常用雇用者」に誰が含まれるのか、複数の事業所がある場合に所在地の条件を満たすのかなどは、企業ごとに判断が分かれる可能性があります。公式の募集要項を確認したうえで、不明点だけを問い合わせると整理しやすくなります。

  • 期間を定めずに雇用している常用雇用者が10人以上いること
  • 袋井市内に主たる事業所または事務所などを有すること
  • 専門家派遣を受け、従業員の賃上げ実現を目指すこと
  • 市税等の滞納がないことなど

支援が始まるまでの大まかな流れ

対象条件を確認したら、支援開始までの流れも見ておきましょう。最初の段階は、Webまたは訪問による実態調査です。自社の現状や経営課題を伝え、その後、支援を希望する場合は事業の申し込みへ進みます。

申し込み後は募集審査が行われ、支援の決定は8月末頃までと案内されています。申し込んだすべての企業が支援対象になるとは限らないため、申請に必要な内容や審査の進め方は募集要項で確認してください。

支援の決定後は、令和9年2月末までを対象期間として、専門家と経営課題の整理や改善に取り組みます。面談のための時間や、社内で誰が対応するのかも、申し込み前に考えておくとよさそうです。

STEP
実態調査

Webまたは訪問による調査に回答し、自社の現状や経営課題を伝えます。

STEP
申し込みと審査

支援を希望する場合は申請を行い、募集審査を経て、8月末頃までに支援の決定を待ちます。

最初に実態調査を行う理由

この事業では、いきなり本申し込みをするのではなく、まず実態調査への協力が案内されています。企業の現状や経営課題を把握し、その後の支援内容を検討するための入り口です。

調査方法は、パソコンやスマートフォンから回答するWeb形式と、訪問調査を希望する形式があります。どちらを選ぶ場合も、回答方法や日程調整などの最新情報は公式ページで確認してください。

回答する前に、売上や原価、作業時間、現在困っている業務などを社内で簡単に整理しておくと、自社の状況を伝えやすくなりそうです。経営者だけで判断しにくい項目は、経理担当者や現場責任者と確認しておく方法もあります。

簡易診断だけを利用する選択肢もある

専門家による継続的な支援を受けるとなると、社内の準備や面談時間の確保が必要になります。現在の体制では継続的な対応が難しく、申し込みを迷う企業もあるでしょう。

袋井市の案内では、実態調査に協力した事業者には簡易診断結果が報告されます。また、専門家派遣を希望しない場合でも、簡易診断のみ利用することが可能とされています。

まず簡易診断で自社の状況を整理し、その結果を見てから次の対応を検討する方法もあります。ただし、調査の対象や利用方法が変更される可能性もあるため、回答前に現在の案内を確認しておきましょう。

業務の無駄を見直すことが賃上げの土台になる

賃上げの原資を考えるとき、売上を増やすことだけでなく、原価や業務の進め方を見直す視点もあります。日々の仕事にかかる時間や費用を整理することで、改善できる部分が見つかることもあるでしょう。

たとえば物流の現場では、トラックの待機時間や積載率を見直すことで、これまで見えにくかったコストに気づく場合があります。業種によって見るべき数字は異なりますが、慣れた作業をデータで振り返ることは、改善点を探す一つの方法です。

価格転嫁を交渉する場合も、原価や工数の変化を整理しておけば、自社の状況を説明しやすくなります。専門家の支援を受ければ必ず賃上げにつながるわけではありませんが、判断に必要な情報をそろえる機会にはなりそうです。

募集期限と定員は早めに確認

袋井市の公式案内では、募集定員は10社程度です。ただし、支援対象となる企業の規模などにより、定員が変更となる場合があります。

募集期間は令和8年7月1日から8月7日までと案内されています。期限が近い時期にこの記事を読む場合は、募集が継続しているか、申請前に実態調査が必要かを公式ページで確認してください。

支援を検討している企業は、まず対象条件、募集期限、実態調査の方法の3点を確認すると動きやすくなります。不明な点がある場合は、袋井市産業未来課の担当窓口へ問い合わせてから準備を始めると安心です。

項目内容
募集期間令和8年7月1日から8月7日まで
募集定員10社程度。企業規模等により変更となる場合があります
支援対象期間支援決定通知日から令和9年2月末まで

まずは実態調査と募集要項を確認してみる

会社の体制をすぐに変えるのは難しくても、自社が何に困っているのかを整理するところからなら始められます。まずは袋井市の公式案内を開き、対象条件と実態調査の項目を確認してみましょう。

わたしも配車を組む中で、一つひとつは小さな待ち時間でも、積み重なると無視できないコストになると感じます。自社では当たり前になっている仕事の流れを、外部の視点で整理してもらうことには意味がありそうです。

申し込みを急いで決める必要はありませんが、期限と定員があります。まずは公式ページで、対象条件、募集状況、実態調査の方法を順番に確認するところから始めてみてください。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

袋井市在住のユウキです。地域情報メディア『フクロイワタリ』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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