自宅の近くに川が流れていても、大雨のとき実際にどのあたりまで浸水する可能性があるのか、すぐに答えられる人は多くないと思います。
袋井市在住、地域情報メディア『フクロイワタリ』のエリア担当ライター・ユウキです。磐田市内を車で走ることも多く、水路沿いの道や低いところを通るたびに、ここは大雨のとき大丈夫だろうかと気になることがあります。
今回は、磐田市が公開しているデジタルハザードマップをスマートフォンで確認する流れと、家族で話しておきたいことを中心に紹介します。確認できていない点も正直に書いておきます。
令和8年1月からスマホで確認できるようになった
磐田市は令和8年1月から、「磐田市地図情報提供サービス」というウェブサービスで、洪水・土砂災害・高潮のハザードマップをデジタルで提供しています。市役所の窓口に行かなくても、手元のスマートフォンやパソコンから確認できるようになっています。
梅雨や台風の時期を前に、広報いわた2026年6月号でもこのサービスの活用が案内されていました。大雨が来てからではなく、晴れているうちに自宅や通勤先の周辺を確認しておく、という使い方がいちばん現実的だと思います。
ハザードマップで確認できる主な情報
磐田市のデジタルハザードマップでは、次のような情報が確認できます。磐田市公式ページの情報をもとに整理しています。
- 洪水ハザードマップ
-
想定しうる最大規模の降雨による浸水の範囲と深さ、避難場所などが示されています。天竜川・太田川水系のほか、地区別(磐田・福田・竜洋・豊田・豊岡)の地図面で確認できます。
- 土砂災害警戒区域マップ
-
土砂災害の警戒区域・特別警戒区域を示したマップです。山際や急傾斜地がある地区では特に参考になります。
- 高潮浸水想定区域図
-
静岡県が令和7年10月31日に指定した情報をもとに、最大規模の高潮が発生した場合の浸水範囲・深さが確認できます。沿岸部や海に近いエリアにお住まいの方は、出かける前ではなく、普段のうちに見ておくと安心です。
この情報が関係しやすいのはどんな人か
磐田市内に住んでいる方はもちろん、市内に職場や学校がある方にも関係のある情報です。通勤・通学ルートの途中に河川や低地があれば、そこがどんな想定になっているか確認する手がかりになります。
小さな子どもがいる家庭や、高齢の親と同居・近居している家庭では、避難の判断が一人ではなく複数人分になります。自宅の状況を把握しておくのはもちろん、親の家のエリアを一緒に確認しておくだけでも、いざというときの動きが変わります。
スマートフォンで確認するときの大まかな流れ
磐田市地図情報提供サービスは、スマートフォンのブラウザから開いて使います。アプリのインストールは不要です。具体的な画面や操作方法は変わる可能性があるため、実際に使うときは公式サービス上で確認するのが安心です。大まかな流れは次のとおりです。
磐田市公式サイトのハザードマップページからリンクが貼られています。「磐田市地図情報提供サービス」で検索する場合も、磐田市公式サイトから入るのが確実です。
自宅や職場の住所付近に地図を動かします。現在地機能が使えるブラウザであれば、位置情報を許可すると移動が楽になります。自宅住所を画面に出したまま人に見せないよう、使う場所には少し気をつけたいところです。
表示するハザードの種類を選んで切り替えられます。自宅の近くに川があるなら洪水、山や丘が近いなら土砂災害、海岸に近いなら高潮を確認しておくと手がかりになります。
紙のハザードマップとデジタル版はどう違うか
紙の洪水ハザードマップは、これまでも磐田市が地区ごとに作成していたものです。地図面は磐田・福田・竜洋・豊田・豊岡の各地区に分かれており、PDFとしても公開されています。
| 種類 | 確認できる場面 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| デジタル版(地図情報提供サービス) | スマートフォン・パソコンから確認したいとき | 洪水・土砂・高潮をまとめて確認できる。令和8年1月から提供開始 |
| 紙のハザードマップ(PDF) | 印刷・保存して手元に置きたいとき | 地区別の地図面と学習面で構成。PDFは公式サイトからダウンロード可能 |
紙のハザードマップの実際の配布状況については、わたしが記事を書いた時点では確認できていません。お住まいの地区での配布状況は、危機管理課または各支所に問い合わせるのが確実です。
公式情報でまだ確認が必要な点
今回確認できていない点もあります。デジタルハザードマップの具体的な操作画面、各地区ごとの避難場所の最新一覧、高潮の参考図(令和8年度中に搭載予定とされているもの)は、現時点では公式サービスで直接確認してください。
避難場所については、磐田市公式サイトに指定避難所などの情報が掲載されていますが、地区や災害の種類によって確認するページが分かれる場合があります。使う前に、最新情報かどうかを確認する一手間があったほうが安心です。
家族で話しておくとよいこと
ハザードマップは、リスクのある場所を事前に知るための情報であり、「ここは絶対危険」「ここなら絶対安全」と断定するものではありません。大雨の状況は毎回異なるため、実際の避難判断は市の避難情報や気象情報をもとに行うことが前提です。

どこに逃げるかより、いつ動き出すかのほうが後で後悔しにくいと思っています
- 自宅周辺の浸水想定・土砂災害リスクを家族と共有しておく
- 近くの避難場所がどこかを最新情報で確認する
- 自宅から避難場所までの道順を、できれば昼間のうちに確認しておく
- 高齢の家族や子どもと一緒に動く場合、移動時間の余裕を多めに見ておく
- 大雨・避難情報の入手方法(市の公式、気象庁など)を一つ決めておく
問い合わせ先
ハザードマップの内容について質問がある場合は、磐田市の担当窓口に直接確認するのが確実です。受付時間や担当名、電話番号は変更される可能性もあるため、問い合わせ前に磐田市公式サイトでも確認しておくと安心です。
- ハザードマップ全般・防災対策について
-
危機管理課 防災対策グループ 電話 0538-37-2116
- 防災関連全般の問い合わせ
-
危機管理課 防災関係担当 電話 0538-37-2114
- 流域治水・河川関連について
-
道路河川課 流域治水担当 電話 0538-37-4993
今週末に一度だけ開いてみてほしい
磐田市地図情報提供サービスは、アプリをインストールしなくてもブラウザから使えます。今週末の10分で、自宅周辺を一度だけ確認しておく。それだけでも、いざというときに動きやすくなります。
わたし自身も、車でよく通る磐田市内の水路沿いのルートを確認してみました。普段は何気なく走っている道でも、浸水想定を見ると少し印象が変わりました。
急いで全部調べる必要はありません。まず自宅の場所だけでも見てみてください。気になる点が出てきたら、家族と話すきっかけにしてもらえればと思います。













