大雨や台風のシーズンが近づくと、「いざとなったらどうしよう」と頭の片隅にある人は少なくないと思います。でも、いざというときに家族と話し合う余裕はなかなかありません。
フクロイワタリのエリア担当ライター、ユウキです。今回は磐田市が案内している避難計画のツール、マイ・タイムラインとわたしの避難計画について、何を準備しておくとよいかを整理しました。
「自分の家は大丈夫かな」「どのタイミングで動けばいいんだろう」と迷っている方が、家族で話し合うきっかけになればと思います。
磐田市が案内する二つの避難計画ツール
磐田市の公式サイトでは、大雨や台風への備えとして二つのツールが紹介されています。一つはマイ・タイムライン、もう一つはわたしの避難計画です。
どちらも「災害が来てから考える」のではなく、事前に行動を決めておくためのもの。広報いわた2026年6月号でも、避難が遅れたことで被災するケースが多いとして、あらかじめ整理しておくことの大切さが取り上げられています。
マイ・タイムラインで決めておくこと
マイ・タイムラインは、台風や大雨で川の水位が上がりはじめたとき、自分がどの順番で何をするかを時系列で整理した計画です。
- 情報収集の手段
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気象情報や河川水位の確認先を決めておく。磐田市の避難情報をどこで受け取るかも、あわせて確認しておくとよい。
- 避難のタイミング
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警戒レベルに応じて、自分がどの段階で動きはじめるかを決めておく。高齢者や小さい子がいる場合は、早めのタイミングを考えておく必要がある。
- 持ち出し品と連絡先
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非常持ち出し品の場所と中身、家族や親戚への連絡の順番を決めておく。
作成には、磐田市が用意している作成シートとハザードマップを使います。家族の人数や住んでいる場所によって内容が変わるので、ひな形をそのまま使うのではなく、自分の家に合わせて書いていくかたちです。
わたしの避難計画は地区ごとに用意されている
「わたしの避難計画」は、河川氾濫や地震、津波などの災害に備えて、いつ・どこに避難するかをあらかじめ書き込んでおく計画書です。
磐田市公式サイトでは、地区別の「わたしの避難計画」PDFが公開されています。見付、中泉、於保、鮫島、西貝、福田、竜洋、豊岡など、地区ごとに分かれているため、自分の住んでいる地域に近いものを確認しておくとよさそうです。
それぞれの資料は、「計画本体」「作成ガイド」「避難の知識ブック」などを見ながら作成する流れになっています。掲載地区やPDFの内容は更新される可能性があるため、使う前に磐田市公式サイトの「避難行動を考える」ページで最新情報を確認してください。
一覧に自分の地区が見つからない場合や不明な点がある場合は、危機管理課へ問い合わせると確認しやすいです。
避難所以外の避難先も選択肢に入れてよい
避難先というと市指定の避難所をイメージしやすいですが、磐田市でも安全が確保できる親戚宅や知人宅への避難を選択肢の一つとして考えることができます。
ただし、親戚宅や知人宅に向かう場合も、その場所や移動経路が安全かどうかは別に確認が必要です。避難所に向かう移動自体が、大雨や浸水の中で危険になる場合もあります。
自宅の場所、建物の状況、家族がどれくらい動けるかによって、取りやすい行動は変わります。そのことを前提にしておくと、計画が現実に近くなります。

計画を作る前に、まず自分の家のハザードマップを見ておくと動きやすいですよ
高齢者や子どもがいる家庭で早めに動く理由
避難に時間がかかる方がいる場合、周囲と同じタイミングで動きはじめると間に合わないことがあります。
- 高齢者がいる場合は、移動手段と介助の段取りを先に確認しておく
- 小さい子がいる場合は、授乳グッズや着替えなど荷物も多くなりがち
- 夜間や天候の悪いときに外に出るリスクを考えると、動き出すタイミングは早めになる
- 自分の家から避難場所まで実際に歩ける距離かどうかも確認しておきたい
マイ・タイムラインを作るとき、こうした自分の家の条件を書き込んでおくと、いざというときの判断がしやすくなります。
磐田市の警戒レベルと避難情報の見方
磐田市公式サイトによると、2026年5月28日から防災気象情報が新しくなり、大雨・土砂災害・河川の氾濫・高潮に関する情報が、5段階の警戒レベルとの対応が分かりやすい形で発表されるようになります。
ここで気をつけたいのは、防災気象情報と、市が出す避難情報は役割が少し違うことです。防災気象情報は危険度を知るための情報で、避難情報は市が地域ごとに出す具体的な避難の呼びかけです。
警戒レベルと避難情報の対応については、磐田市公式サイトの「防災気象情報が新しくなります」のページで内容を確認できます。自分の地区がどの河川の対象自治会に含まれるかも、「風水害時の避難対象自治会」ページで調べておくと動きやすいです。
紙に書いて貼っておく意味について
「頭では分かっている」という状態と、「紙に書いてある」という状態は、実際には差があります。台風が接近して気持ちが焦っているとき、スマートフォンで情報を探しながら家族と確認するより、冷蔵庫に貼ってある一枚を見るほうが速い。
磐田市も「わたしの避難計画」を作成したら目のつく場所に貼っておくよう案内しています。これはあくまで公式の案内ですが、災害時に人は思ったより判断できないという前提に立った考え方として、わたし自身はなるほどと思います。
現時点で確認できること・できていないこと
磐田市公式サイトで確認できることと、公開前や利用前に確認しておきたいことを整理しておきます。
マイ・タイムライン作成シートと「逃げキッド」のダウンロード案内。わたしの避難計画の地区別PDF。マイ・タイムライン作成講座の問い合わせ先(危機管理課 防災対策グループ 0538-37-2116)。
講座の直近の開催日時と申込方法。自分の地区の作成ガイドPDFが最新版かどうか。紙の作成シートを窓口で受け取れるかどうか。
問い合わせ先として、広報いわた2026年6月号には危機管理課 防災関係担当(0538-37-2114)が掲載されています。一方、磐田市公式サイトの「避難行動を考える」ページでは、防災対策グループへの連絡先として0538-37-2116が掲載されています。グループ名や番号が複数あるため、問い合わせ前に公式サイトで最新の連絡先を確認しておくと確実です。
家族で話し合うタイミングをつくるには
計画を作るとなると、まとまった時間が必要そうで後回しになりがちです。でも、最初から全部やろうとしなくていい。「うちはどこへ逃げる」「誰に連絡する」の二点だけでも、今週末の夕食後に話せれば十分な入口になります。
わたしも子どもがいる四人家族なので、移動するときの段取りを決めていない不安はよく分かります。磐田市のハザードマップで自分の地区の災害リスクを確認してから話し合いはじめると、話が具体的になって進みやすいと感じます。
まずは磐田市公式サイトで自分の地区のPDFを一枚開いてみるだけでも、動きはじめるきっかけになります。雨のシーズンが来てから慌てるより、晴れているうちに少しだけ確認しておくと、気持ちが落ち着きますよ。













